行政書士を独学で合格

行政書士試験の攻略対象は常に具体的に考える

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例えば、行政書士試験に出題される民法を例に考えてみます。
漠然と民法を学習するのだと捉えても意味ありません。
同じ、民法でも、司法試験に出題される民法もあるし、司法書士試験に出題される民法もあります。
同様に、宅建用民法、その他法律系資格試験の民法もあるでしょう。

 

しかし、例えば、根抵当権の細かい条文は司法書士試験には出題されても司法試験にはほとんど出題されません。
また、司法試験は事例問題を素材に論文を書かなければなりませんが、司法書士試験その他は択一式がほとんどです。
よって、論文を書ける再現レブェルまでは勉強しなくてよいことになります。

 

どうしてこのような差異があるかは、よく考えてみればわかります。
弁護士も、司法書士もそれぞれ実務に入ったとき、どのような仕事をするかといういと、弁護士は紛争性ある法律事件を訴訟に持ち込んで解決する必要がある故に、試験問題も紛争を前提とした問題が出題されるし、司法書士は商業登記や不動産登記申請がメインですから、そこに紛争解決能力と資質は要求されていないし、銀行実務上重要な根抵当権の細かい担保設定の知識が問われるわけです。

 

このように、同じ民法という法律科目を勉強し習得するにも、明らかにその試験が要求する出題範囲とレブェルと出題形式があるわけです。

 

ですから、ただ民法を学ぶという姿勢では、焦点ボケとなってしまい、効率がよくないわけです。

 

この点、もっとも効果的なのは、その受験する試験の過去に問われた問題、すなわち過去問とその試験の模擬試験問題や予想問題を常に勉強の基礎とすればいいわけです。

 

よって、学習上使用するテキスト類の教材も、極端に言えば学者の書いた体系書を使用するのは全くナンセンスだし、行政書士試験用に書かれた必要十分なテキストを使用して学習しなければならないし、

 

さらにもっと重要なのは、いつまでも入門講座とか、入門テキストに留まっていてはダメで、一刻も早く実際の問題集に取り組まなければ学習の指針は立たないということです。